遺品整理をしていると、故人が大切にしていた宝石やジュエリーが見つかることがあります。
「形見に宝石を貰ったけれど、どう扱えば良いんだろう?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
今回は、遺品整理で宝石がついた指輪やネックレスが出てきた場合の扱い方について紹介します。
遺品の宝石について知ることが大切
遺品の宝石を譲り受けたら、価値を知るところからはじめましょう。
何の素材で作られたジュエリーなのか、宝石は本物なのかなど、購入した本人でなければ分からないこともあるでしょう。
形見になるものは相続財産とならないので、課税対象にならないケースが多いです。
しかし高価な宝石は相続税の対象になることもあるので、判断が難しい場合はトラブルを避けるためにも専門家に鑑定してもらった方が良いかもしれません。
譲り受けた宝石は、モノとしての価値だけでなく、目に見えない価値も大切にしたいポイントです。
大切にされてきたアクセサリーやジュエリーは、故人との思い出を呼び起こしてくれるでしょう。
もし宝石としての評価が低かったとしても、想いが込められたジュエリーは大切に持っていたいと思うはず。
また遺言書やエンディングノートに故人の意志が残されている可能性もあるので、きちんと確認しておくようにしてくださいね。
遺品の宝石やジュエリーなどの扱い方は?
相続関連のことをクリアしていれば、形見としてもらった宝石は自分の好きなように扱うことができます。
遺品の宝石や、指輪・ネックレスなどジュエリーは、基本的に「身に付ける」「保管する」「手放す」のいずれかになります。
ここでは、それぞれの扱い方について詳しくチェックしてみましょう。
身に付ける
譲り受けたアクセサリーやジュエリーを身に付けることで、故人を近くに感じることができるはず。
リングのサイズが合わない場合には、サイズをお直しすることでちょうど良いサイズではめることができるでしょう。
「デザインが古く、最近のトレンドに合わない」「好みのデザインにして身に付けたい」という場合には、リフォームするという方法もあります。
指輪をネックレスに変えたり、複数個ある宝石を使って家族でおそろいのピンキーリングに仕立てたりすることも可能です。
ただし、お直ししたりリフォームしたりすると、故人が愛用していたときにできたキズや汚れがなくなって新品のような状態になるので、寂しいと感じる人もいるかもしれません。
もらったままの状態で身に付けるか、自分に合うデザインやスタイルにお直しして使うのか、しっかり考えて決めたいですね。
大切に保管する
「アクセサリーを身に付ける習慣はないが、大切に残しておきたい」「高価なものなので日常的には使いにくい」という場合は、宝石の美しさを長く保てるよう大事に保管しましょう。
宝石の種類によっては、紫外線によって変色・変質してしまう可能性があるので、保管時は直射日光を避けるようにしてください。
品質の劣化を避けるためにも、高温多湿になる場所での保管も控えましょう。
湿気やカビなどから宝石を守るために、乾燥剤や防虫剤と一緒に保管する人もいますが、実はNGです。
湿度が高すぎる環境での保管は控えなければいけませんが、宝石を劣化させないためには適度な湿度も必要になります。
防虫剤の化学成分で変色・変質する可能性もあるので注意してくださいね。
宝石は種類によって高度が違います。
たとえば柔らかいパールと硬いダイヤモンドなどがぶつかるとパールの表面にキズがついてしまう可能性があるので、宝石は1つずつ保管したり、区分けされたジュエリーボックスを使ったりするのがおすすめです。
また汗や油分がついたまま保管すると劣化しやすくなるので、使った後はやわらかい布などで優しくお手入れするようにしましょう。
手放す
「長年押し入れの奥にしまった状態になっている」「保管しているだけでは大切にしていると言えないのでは?」と考え、宝石を手放すという選択をする人もいます。
遺品を現金化することで、ジュエリーに興味がない人も本当に欲しかったものを買ったり、お金を子どもたちに平等に配ったりすることができるでしょう。
ただし一度手放してしまうと、同じものは二度と手に入りません。
遺品整理業者や宝石買取店などに売るのは簡単ですが、本当に後悔しないかよく考えた上で手放すようにしましょう。
遺品整理で宝石が見つかった場合は、まずどんな素材からできていて、どれほどの価値があるのかを知ることからはじめましょう。
モノとしての価値だけでなく、宝石に込められた故人の想いなど目には見えない価値も大切にしたいですね。
譲り受けた宝石は、そのままもしくはリメイクして身に付ける、保管する、手放すなどの選択肢がありますが、相続の問題などがないのであれば、基本的にどのように扱っても問題ありません。
それぞれに考え方がありますが、形を変えたり手放したりしてしまうと二度と同じものは戻ってこないので、冷静になって後悔がない判断をしてください。
「宝石を手放すことにした」「できるだけ早く遺品整理を終わらせたい」という場合には、プロの遺品整理業者に相談するのがおすすめです。
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