長年放置されてきたゴミやモノが散乱して、生活できるスペースがほとんどない状態のゴミ屋敷。
数日間片付けをしなかったり、しばらくモノを捨てなかったりするだけでは、ゴミ屋敷にはなりません。
家がゴミ屋敷になってしまう人には、少なからず共通した特徴や心理があると言われています。
今回は、部屋がゴミ屋敷になりやすいと言われている人の特徴や心理状態について紹介します。
家がゴミ屋敷状態になりやすい人の特徴と心理
家がゴミ屋敷になるのは「住んでいる人がだらしないから」という単純な理由ではなく、さまざまな心理的背景や問題が潜んでいることもあります。
それではどんな人がゴミ屋敷状態になりやすいのか、性格的特徴や心理状態についてチェックしてみましょう。
モノを捨てられない
モノを捨てられないのは、家がゴミ屋敷状態になりやすい人に見られる特徴の1つ。
「いつか使うかもしれない」「捨てるのはもったいない」という気持ちが強いと、本当は不要なモノであっても執着してしまう可能性があります。
モノを捨てるという行為自体に、嫌悪感を持っている人もいるでしょう。
モノを大切にするのは良いことですが、何年も着ていない服や賞味期限切れの食べ物が放置されていたり、収納スペースに収まっていなかったりすると、生活に必要な場所がなくなってしまいます。
収集癖がある人も、定期的に整理するなどしてモノが溢れないように工夫することが大切です。
掃除や片付けが苦手
掃除や片付けが苦手な人も、ゴミ屋敷状態になりやすいので注意してください。
掃除が苦手な人の中には「掃除をしないのが普通」という状態に慣れてしまって、使った食器を洗わずにずっと放置していたり、お風呂やトイレなどの掃除を一切しなかったりする人もいるでしょう。
しかし、掃除をしないままでは悪臭などの原因になるので、定期的に掃除することが大切です。
また、片付けに苦手意識がある人は、モノを出しっぱなしにしていても気にならなかったり、ゴミ出しができなくても「次でいいや」と思ったりすることも。
最初は少し散らかっていた程度でも、月日が経つと次第にゴミ屋敷化してしまう可能性があるでしょう。
忙しくて時間に余裕がない
仕事などが忙しく、時間に余裕がないのも家がゴミ屋敷状態になりやすい人の特徴です。
早番や夜勤などでゴミ出しができない日が続いてしまい、次第に家の中がゴミで溢れてしまうことも。
出張で不在になることが多かったり、不規則なシフト制だったりする人も要注意です。
買ってきたコンビニ弁当を食べて容器をそのまま放置して、「今度片付けよう」と思っていても、仕事で疲れていてなかなか掃除をする気になれない…というケースもあるでしょう。
これは特に、1人暮らしの人に多く見られる傾向です。
時間を作るのは大変かもしれませんが、ゴミを放置したままでは害虫が発生することもあるので、できるだけ早めに対策するようにしましょう。
孤独な生活を送っている
孤独な生活を送っている人も、家がゴミ屋敷化しやすいと言われています。
高齢者に多いケースですが、若い人も他人事ではありません。
誰にも会わない生活をしていて、家に招く知人・友人がいなかったり、身近に注意してくれる人がいなかったりすると、いつの間にか自分の家がゴミ屋敷になっていることにも気付けない可能性があるでしょう。
たとえ自覚があっても、孤独だと掃除や片付けすら面倒に感じてしまうことも。
また、寂しさを感じやすい人は、長年持っているモノや思い出があるモノをなかなか捨てることができないので、次第にゴミ屋敷化してしまうこともあります。
孤独感や寂しさを紛らわすために、ゴミをため込んでしまうケースもあるでしょう。
買い物依存症の人
ストレスを発散させようとして買い物するうちに、どんどんエスカレートして買い物依存症になってしまうことも。
買い物依存症になると「まだ着ていない服や使っていないコスメがあるけど、新しいものを見るとどうしても欲しくなる」と思ってしまい、必要以上にモノを購入してしまいます。
また、モノへの執着ではなく「買い物をする」という行為に強い快感を覚えて、買い物がやめられなくなるパターンもあります。
買い物を繰り返すうちに、気がつくとクローゼットに収まりきらないほどのモノで部屋中が溢れかえってしまう場合も。
買い物依存症には男性より女性の方がなりやすいと言われているので、心当たりがある人は気を付けてくださいね。
精神的ストレスを抱えている人
精神疾患やうつ病、セルフネグレクトなどの病気だけでなく、日常的にストレスを抱えている人もゴミ屋敷化しやすい傾向があります。
特に、責任が重い職業や、介護士・看護師をはじめとした人のお世話をする仕事の人に多く見られると言われています。
仕事や家庭のことで精神的ストレスを強く感じている人は、まず自分の心をケアすることが大切です。
「ゴミ屋敷になりやすいタイプに当てはまった」という人は、普段から意識して不要なモノを処分したり、こまめに片付けたりして、できるだけゴミなどをため込まないように対策することが大切です。
「すでにゴミ屋敷状態になっている」「家をキレイにしたいけど、どこから手をつけたらいいのか分からない」という場合は、ゴミ屋敷清掃のプロに相談するのがおすすめ。
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