終活のタイミングで行われることが多い「年賀状じまい」。
近年年賀状じまいをする人も増えていますが「どうすればいいんだろう?」「失礼な印象を与えないか心配」と悩む人も多いのではないでしょうか?
今回は年賀状じまいを行うタイミングや、失礼にならない送り方などについて紹介します。
年賀状じまいとは?
年賀状じまいとは、年賀状を辞退する旨を伝えることです。
終活のタイミングで行われることも多いので、終活年賀状とも呼ばれています。
年賀状を出すことは義務ではありませんが、毎年やり取りをしていた人から突然年賀状が来なくなると「何かあったのかな?」と心配させてしまうかもしれません、
年賀状をやめると決めた場合は、相手に気を遣わせないためにも、あらかじめ年賀状じまいを伝えるようにしましょう。
年賀状じまいをするタイミング
年賀状じまいをするタイミングは人それぞれですが、人生の節目で行う人が多いようです。
終活をはじめたときのほか、定年退職、還暦、子どもの自立などのタイミングがあげられます。
還暦(60歳)や古希(70歳)など、年祝を迎えたときに年賀状じまいをするというケースも。
若い人の場合は引越しや転職など、生活環境の変化をきっかけにする人もいます。
年賀状じまいをするメリット
年賀状じまいで人間関係を見直すことができるのは大きなメリットと言えます。
義理で送り合っていた人たちを一度整理することで、自分にとって本当に大切な人間関係が見えてくることもあるでしょう。
ほかにも年賀状を準備する費用や手間を節約できたり、これからも関係を続けていきたい人とは別の連絡手段に切り替えたりすることもできます。
「年賀状じまいをすると寂しくなるのでは?」と思われるかもしれませんが、年賀状じまいをしたことがきっかけで、昔の友人や親戚と今まで以上に連絡を取り合うようになったという人もいますよ。
年賀状じまいをするデメリット
年賀状じまいをすると、お正月が少し寂しく感じられるかもしれません。
お正月の風物詩でもある年賀状がなくなると、自分宛てのメッセージや家族写真、近況報告などが見られなくなってしまいます。
また年賀状じまいをする理由をきちんと伝えていないと、相手から「絶縁宣言」だと受け取られて、人間関係にヒビが入ってしまう可能性もあるでしょう。
年賀状じまいの方法
「年賀状をやめたいけれど、どうすれば良いんだろう?」「相手を嫌な気持ちにさせない伝え方を知りたい」という人も多いはず。
ここでは、失礼な印象を与えない年賀状じまいの方法をチェックしてみましょう。
様子を見ながら徐々にやめる
義理で年賀状のやり取りをしている人や、年に1回の年賀状でしか交流がない人には、何も言わずに送るのをやめてしまっても良いかもしれません。
年賀状を出さずに様子を見て、相手からも送られてこなければ翌年から送る必要はないでしょう。
相手から送られてきた場合には寒中見舞いを送り返し、徐々にフェードアウトするのも1つの方法です。
事前に年賀状をやめることを伝える
事前に年賀状をやめることを伝えておくと、相手に手間をかけさせたり、心配させたりすることがありません。
年賀状の最後に「新年の挨拶状を今年限りで失礼いたしたいと思います」と書いたり、電話で伝えたりするのも良いでしょう。
年賀状以外の方法で伝える場合は、相手が年賀状の用意をはじめる前に報告するとスマートです。
年賀状を辞退する理由をきちんと伝える
突然一方的に「年賀状を辞める」とだけ伝えると、相手を傷つけてしまうかもしれません。
「年齢には勝てず、文字を書くのが大変で」「定年退職する運びとなり」など、理由をきちんと伝えることで、相手に誤解や疑念を抱かせずに済むでしょう。
また「皆様」「どなた様」といった表現を使うことで、やり取りしている全ての人に年賀状じまいを行っていると伝えることができます。
新年の挨拶は丁寧に
年賀状で年賀状じまいを伝える場合でも、新年の挨拶は丁寧に書きましょう。
挨拶より先に年賀状じまいのことを報告してしまうと、受け取った人の気分を損なってしまうかもしれません。
年賀状は新年を祝う挨拶状なので、まずは新年の挨拶、そして感謝の気持ちや近況を伝えて、最後に年賀状じまいのことを切り出すようにしてくださいね。
SNSやメールなどの代替案を提案する
年賀状じまいを伝えるときに、SNSやメールなどの代替案を提案すると、相手に「引き続き交友関係を続けたい」という意思表示ができます。
年賀状の最後にSNSのアカウントやメールアドレスなどを添えておくことで、新しい連絡方法でやり取りを続けることができるでしょう。
年賀状じまいをすると、人間関係を改めて見直すことができたり、準備にかかる手間などを省くことができたりします。
ただし、辞退の仕方によっては絶縁と受け取られかねないので、失礼にならない伝え方を心がけたいですね。
終活では年賀状じまいをはじめ、整理しなければいけないことがたくさんあります。
「1人で不用品を処分するのが難しい」「モノが多く、何から手をつけたらいいのか分からない」という場合には、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
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